阿呆録 過去帳 2003年 4月〜6月 

■3ヶ月分ごとに一枚のファイルにまとめてあります。下に行くほど古い(ひどい)ものになります。
 古い日誌からのリンクには切れているものがあるかもしれません。

■あらすじ:4月…ゲームとイラク、イラクまたイラク
      5月…白装束集団、歯が抜ける、朝青龍など
      6月…片づけられない、不審船展示、谷亮子など。かなりダメ。

-4月の頭へ  -5月の頭へ  -6月の頭へ

2003年6月29日(日)

今日は何月何日か忘れた。
勤めている会社名を忘れて焦った。
ひと様の家に電話をかけたが、何でかけたのか忘れて焦った。
自分のハンドル(ぺり公)を忘れて焦った。
時間を見ると8:32。「8月32日か…」となぜか口に出していた。

ダメかもしんない

ロシヤから来たタトゥは大暴れですが、わたくしひと様の物語に乗っかるのが割と好きなので妄想をふくらましてタトゥの物語も補うことにします。あのトレーラーに乗ってるPVは切ない。いい。タトゥには湿っぽさがあり、そして素行不良。かういう話をきいて「迷惑で善くない」もしくは「あざとい」と言うのもまじめに考えすぎと思いますので、足りないところは自分でバンバンしろ = 妄想して補えでよろしいでしょうか。

2003年6月26日(木)

英国に「王立化学会」なるローヤルでケミカルな会があると、この度「完璧な紅茶の淹れ方」というものを発表したそうです。それによればミルクティーは、冷たい牛乳を先に注ぐのが好ましいということであります。熱い紅茶に牛乳を注ぐと熱でたんぱく質が変質し、風味が悪ろくなるのだとか。ということは土曜ワイド劇場の明智小五郎シリーズ(西郷輝彦版)でお手伝いの松金よね子が云うお決まりのナレーション、「明智の朝はイギリスふうの朝食で始まります」で言及される「ティーも、冷たい牛乳を先に注ぐというこだわり。」は正しかったわけでありますか。妙にうれしいなぁ。何故うれしい?

朝鮮籍と云うのは国籍でなくて出身地をあらわしているだけだったらしい、知らなんだ。「出身は朝鮮半島」で国籍はない。そうなんだ。

一昨日4:30に起きました。ずっと夜型の生活が続き深まりやがて突如逆転する、そうしたことでした。目が覚めると未だ暗いのでしたが、どうしてか自分が夜の中にあって正当な存在のような気がして安心感があったのです。以来は朝起きるようになりました。

2003年6月25日(水)

将軍様が現れました。(リンク切れ注:Mac関連イベントでスティーブ・ジョブス講演の記事)今大会において自主偉業の太陽なる領導者同志は、人民に新たな綱領をお与えになり、革命の更なる前進、世界の自主化偉業を拡大するよう指導された。領導者同志のいやます不滅の業績の、新たなる一ページへ共に歩み入らんとする人民同胞の顔には希望の光が満ちあふれ、革命的熱狂の内に大会は幕を閉じたのである。「永遠(とわ)に、前衛たれ!」。

ウソです、済みません。

ともかく、わが邸宅のMac一族における問題点はディスプレーが赤く暗くなってきたことです。超新星爆発寸前という感じです。これは初代のPower Mac 6300と一緒に購入したものだから6、7年は使っています。修理するより新しくディスプレーを買おうか?それなら本体も新しいやつに買い換えては。などと考えているところにこのような全人代のニュースが入ったもので、蛙の喉袋のように物欲を膨らませてみたりしぼませてみたり、ペッコンペッコン。というあんばいであります。

この際Macじゃなくてもとも思い、ゲーツの軍門に降るくらいなら勇猛果敢に戦って皆共にヴァルハラへ参ろうではないかとも思い(カルト思考)。

2003年6月24日(火)

女子蹴球大会(亜州)で朝鮮が優勝したというニュースの見出しは「アジア制覇でマンセー」。マンセーって一般 用語になったのかぁ。

女子蹴球大会のことは存じませんでしたが、このところ別の蹴球大会をテレビで見ており、ヨーロッパからの生中継が朝の4:00だとかに始まるあんばいで床につくのは7:00近くなり、起きる時間はとても口には出来ないほど深い午後、そうすると元々就業時間も遅いものだから完全な夜型リズムになるのであります。20:00になると頭が恐ろしく冴えてくるのが情けない、なぜ情けないのか、夜型でも憚ることはなにも無い。しかし夜型には仄かな罪悪感が常に伴うのであります。原則として世間に存在しないことになっている夜型。そんな気がする。健全な通 常の範疇からもれてしまった気がする。完全に気のせいです。けれど夜型暮らしはやはり怠いです。

ミカンの木の生き物は皆いなくなってしまいました、なんでも蛹になるときは食草を離れるのだとか、あの小さな木が蛹だらけになるのを夢見ていたのに。別 種の生き物の蛹が駅前の何カ所かに見られます。植え込みに付いていた一つは先日撤去されていました。残念ですや。

2003年6月17日(火)

同僚が、怪しい男がいるっすよと言ってくるのでした。23:00近く、曇天。手に弁当の食べガラなどを持った青年が建物の階段を上ったり降りたりしているらしかった。いざ23:00にそんな青年が現れてみると、成る程世に言う不審事件が迫ってきた感があります。ここが米国だったらそいつは拳銃をのんでるかもしれないし、またいやだなあ気を付けて帰ろうなどと常の如く外に出たのを、うっかり撃たれてはかなくなるのかもしれない。死なないまでも事件が起きるのはそんな風に何気なくどうってことない瞬間なのだろう。覚悟や予感もなく噛まれる。

帰りに見ると不審人物はいなくなっており、それにしても夜が暗すぎるような気がする。人が沢山歩いていても頼りなくはかなげな様子で、いくら街灯をつけても道が暗いのと同じであります。湿気の濃い暖かい梅雨の夜。死の雰囲気がある。そんなことを考えると穴の開いたビニ袋みたように生命力の抜けた気分になって、それを底意地の悪い何かに見付からないよう願うばかりです。こっそりと家路を辿り、ようやくねぐらに着くとショウジョウ蠅が控えめながらそれなりにワンワンで。夜、彼らはあまり活動しない。が、見てしまった。燃えないゴミ用の袋にせわしなく出入りしているところを。これは、これはしたり。

2003年6月16日(月)

やわらチャンこと、田村りょうこはそろそろ挙式の準備に忙しい。結婚相手である谷さん(野球選手)が好きにして良いよと言ったので、着物も特製品をオーダーしたのだ。西陣織の色打ち掛けには柔道と野球にちなんだ柄が入っていると云うことらしい。以上が知人から耳にした話であります。そして知人は「それはある種の化粧まわしだよね」とひどく正確に言い当てるのでした。田村りょうこ、化粧まわしを発注。一世一代の奉納土俵入りであります。

柔道と野球の柄が入った打ち掛けってのはどんなものなのかな。小さな柄が散りばめられていたら最悪だけど、巨大な柔道着姿の田村、野球ユニホームの谷が龍虎相対するみたいに配置されていたらいいかもしれない。背景には渦巻く黒雲、稲光。カッコいいな。もしくは西陣織の柔道着でもいいかもしれない。ブラックベルトも絹で、背には鳳凰。むろん裸足で着る。谷はピンクのタキシードでいいんじゃないかな。もしくはケーキが畳の形。ヤフーBBスタジアムの形でもいいな。入刀はバットで。キャンドルサービスも、燃えるバットで。引き出物は硬球で。

2003年6月12日(木)

平日昼間が空いている仲間と共にプネの科学館と云うところに遠足したのであります。今月およそ30万人はこの話題をインタネット日記に書いている、朝鮮の工作船を見学いたしました。いはゆる工作目的で侵入したところを発見され、銃撃戦の結果 自爆轟沈したものを回収、展示しているのです。工作員は船と運命を共に。凄い呪い物件という感じがするんです。さういった政治的呪い物件をダイレクトに衆目に晒してみるという、企画なのであります。

雨天で人が少なかったため直ぐに展示場へ入れました。実物を目の前にいたしますと、はげかけた暗青色の船体が雨空に陰鬱な写 りを見せ、混沌とした破壊と腐食のありさまは異様な圧迫感をもって迫ってまいります。わたくしは事前にこの船も今は静謐な腐食の美しさを持っているのかもしれないと考えていたのですが、死んではいてもまだ暴れている屍体と云うべきか、生々しく凶悪で、すっかり気圧されたのでした。「第二展示場」では喫茶店の傍ら、エスプレッソを淹れる音が聞こえるところにひどくものものしい武器類が置かれている。装着されるべき人体を失った着衣や武器類は、どこか不気味な感じ。かようにダークな印象の数々もやはりその顛末に由来するものなのでありましょう。

■不審物
当該博物館の隠れたメインテーマをあらわしているように感じましたので。

工作船のテクスチャ1
工作船のテクスチャ2

2003年6月9日(月)

テレビで「片づけられない女」というのをよく見ます。片づけられない男には話題性がないらしい。あの手の報道というか娯楽トピックは「俺の部屋もまだまだだな」という安心感につながり、やめて欲しいです。わたくしもとっくに、片づけを極端にしない人間であるわけですが、これからの季節は大変ですよ。冬の安寧は去り戦乱の季節がやってまいりました。毎日が、川中島です。ゴミの追熟厳禁。食べられないものは冷蔵庫に入れておかない。生物を繁殖させない。同志諸君の健闘を祈ります。

片づけなくて平気なの?と思われるかも知れない、平気なんです。平気というか普段は「自分の部屋が乱雑である」という認識が無い。たまにそれに気づくと、自己嫌悪。さう云うヴィシャス・サークルがある。それは輪廻のごとくインフィニティの形につながっていて、悟りを開かないとそこから抜けられないのですが、別 に抜けなくとも良い。ゴミ仙人たち(ゴミ屋敷の住人)は見たところ全く違うタイプの人々で、彼らはゴミ(もしくは宝物)に対してすごく認識していると思う。自己嫌悪は無さそうだ。

2003年6月4日(水)

本日読んで面 白かった記事。(リンク切れ注:オンラインゲーム内で不正な操作により、大量 虐殺行為が発生したという内容)これは、何だかすごいな。わたくしかう言う世界に参ったことがございませんけど、楽しそうだね。いや記事の内容としては全然楽しくないんです。ドリキャスとかも持ってないんだし、オンラインゲームというとウインドウズユーザーの世界という気がする。英語の読み書きが上手くなってウインドウズを持っていたら、こんな所にどんどん行けるのかなあ。共通 メディアを持ってるってのはなかなか良いことなんだ。たぶん。フジつうのパソコンを呉れるという人がいたのを、断らなけりゃよかったかな。でもデカかった。

ミカンの木にいる生き物は脱皮して緑色になり、恐ろしい早さで成長しております。大きさは4センチほどで、やわらかい緑色の昔の新幹線が一両だけいるみたいな姿です。夜も食べています。

そしてサミー・ソーサのコルクバット事件が気になります。

2003年6月2日(月)

久しぶりにアメリカプロレスをテレビで見たら「フランス軍団」が登場してたのです。前に見たカナダ人(ということになっていた)の反米軍団みたようなもので、ベレー帽と腰にはトリコロールの帯をして「ボンジュール」といって出てくるのです。「君たちアメリカ人は戦争の理由を探すのはうまいようだけど、イラクの大量 破壊兵器は探し出せたのかな?」「次はどこだい?シリアか、北朝鮮か?」「君たちは野蛮人だよ」。会場は大ブーイング。米国にあってさえショウビズネスを理解しない人は多いといいます。中にはマジ怒りの人も…。

そのおフランスはエビアンで、エビアン水がタダで涌いてるエビアン、そこでサミットちゅう会議が行われたためそれはおもしろくないと考える無数の人々が押し掛けてきてしかもなぜか、暴動に。それを見るだに彼らは平和活動家などではなくて強硬さが世界を変えると考えていたり、暴力と祭りの匂いに敏感だったり、そういう悪いヒッピーみたいな連中なのかもしれませんです。いいヒッピーってじゃ、どんな人たちなのか。わからん。

さうして暴動の連中はガソリンスタンドに押し込んで物を盗ったりしていたんです。ヘルス・エンジェルスの集会だったのかもしれない。RIDE HARD, DIE FREE。格好いいな。自由があるところにはよく見られる風景なんですかね。インタネットのニュースには「日本を再び世界一安全な国に」というのが出ていて、それを見てから出勤しようとすると近所の人が、さっき近くで強盗があったよと教えてくれたのでありました。

...

 

2003年5月28日(水)

りき りき 竹内力
しょう しょう 哀川翔
ながぶちつよし〜(激しくシャウト)
という歌を聴いて爆笑しました。ただ名前を連ねただけでも、伝わるものがそこにある。

害虫退治のCMはどれもえぐい。「アリの巣徹底消滅中」「なめくじドライ」という商品名。バズーカ型の噴霧器からガスが出て、蜂の巣からボトボト蜂が落ちてくるCG。毛虫が転がり落ちてくるCG。アブがたかる花壇。クモの巣除去スプレーというのもあるんですよ、輸入品で。噴霧すると半年は巣が張らないのですと。巣ぐらい張らしてやろうよ、毒グモでなければ。まあ虫にも人にも事情があるからな。ライバル関係ちゅうかですね。

それと関係なく、近所のミカンの木に居る生き物を日々観察しているわけでして、微妙に数が減ったような気がしています。ひとんちの木を眺めてばかり居るとわたくしもすっかり不審人物になる。駆除されるかも知れない。だからそっと覗こうと思うのであります。

2003年5月27日(火)

「第二大臼歯」という響きは「第十惑星」とか「第七機甲師団」とか「零式戦闘機」みたいな、ヘビーなバイブレーションを持っている。歯科医には戦後処理をして頂き、初めから奥歯はなかったかのような安穏さであります。頬肉だけが知っている喪失感。

さう言うあんばいですので歯を磨くとき、特に気を付けて鏡を見ながらブラシを、つかっていたのであります。チラッと違和感の視覚化をおぼえた。なんか口の中が暗い。いや、口の中は暗いのですがむしろ黒い。見たこともない風景が見えるのであります、舌が真っ黒。なんじゃこりゃー!あらゆる最悪のシナリオが頭蓋内で放電し、しかし恐る恐るブラシを当ててみるとその黒みは落ちる。染まっていた。しかし、何故か。

かうしてここ何日間かで舌が3回、黒くなったのであります。その日何を食べたのか。パスタだ。麺はほうろうの鍋でうでた。ソースはフライパンで…むろんイカスミではない。わたくしのフライパンはコーティングがはげている鉄製のものなのです。まさか鉄が?しかしはげたフライパンと黒い舌の間に因果 関係は、未だ不明瞭なままなのでありました。

2003年5月26日(月)

揺れましたよね。大きい地震があったんですよ。おや揺れてる?と思っていたら徐々に徐々に揺れが大きくなってきて、しまいにはかなりのものに。振幅がゆっくりで大きい、震源地が遠い感じの揺れでありまして、テレビでは岩手県沿岸で震度6弱ちゅうてるわけです。びっくりでした。被害は小さいようでよがったです。

近所に小さなミカン系の樹木が、植木鉢にあるんです。本日それを見たら鳥の糞に似た生き物がいっぱいついていた。ざっと見で10頭ぐらいいた。大きさがバラバラなのが非常にいい感じなんです。さうした、うごめく小動物の気配に本日の地震の兆候はまったく見られませんでした。

2003年5月21日(水)

どこかの校長がドレミの歌を替え歌で「ドはドクロのド」「さあ死にましょう」と唄ったので新聞ねたになったり、問題化したという一件であります。新聞記事の形式でこんな話を書かれると珍事件のヴァイブが沸きます。ドはドクロのド、レは霊柩車、ミはミイラのミと来てファは何でせう。「ファ」が付く、死に関連した言葉ってなんだ。

替え歌にしやすそうな歌ではありますよね。
ドは土左衛門
レは礫死体

死に様づくしの歌に。

ドはどんなご遺体も レは練習して
ミはみんなきれいに ファイトをもって
空を仰いで ラララララララ
幸せの歌 さあ唄いましょう

エンバーミングの歌。大事な職業だな。これなら良いでしょ、良くない?

2003年5月20日(火)

朝青龍問題。

勝ち名乗りを受けようと二字口に戻る旭鷲山と朝青龍の肩がぶつかった。ただでさえ負けてカッカしていた朝青龍は、わざとやられたと勘違いしてプッツン。自分のさがりを左手で勢いよく取り、モンゴル語で何かをつぶやきながら、それをムチのようにしならせ旭鷲山の腹のあたりを狙った。(スポウツ紙)

上記の記述中、もっとも問題となる点は下のどれか
1)「勘違いしてプッツン。」
2)「自分のさがりを左手で勢いよく取り」
3)「モンゴル語で何かをつぶやきながら」

過去にも品格問題横綱は居たと別の記事は触れております。戦前に活躍した玉錦は、けんかが絶えず、協会幹部を日本刀で襲ったこともあったとか。「協会幹部を日本刀で襲ったこともあった」。それはクラスが違う話。態度が悪いとかそんな話じゃない。半端じゃない戦前。そのあと玉 錦は大横綱になったそうでありますが。率直に、ストリートファイター横綱が居ても良いと思うのよ、荒々しいのが居ても良い。理想を申せばストリートファイターなんだけど先輩は大切にするとか、お年寄りには席を譲るとか、だったらいいんだよな。

朝青龍は自分のさがりを勘違いしてプッツン。ただでさえ左手で勢いよく肩を取り、旭鷲山の腹のあたりを狙ってモンゴル語で何かをつぶやきながら、それをキムチのようにしならせ二字口で発酵した。相撲協会はいばらにおおわれた。王子様を待つしかない。

2003年5月16日(金)

欧州で開催中のチャンピヨンズリーグ、即ち各国倶楽部が参加する蹴球トーナメントがいよいよ佳境なのでして昨日と一昨日の早朝はその準決勝を見ていたのであります。組み合わせの妙にも恵まれた上、どちらの試合も最後の最後までどっちが勝ち抜けかわからない展開になって手に汗。目に涙。のような緊迫の心地であったわけです。わたくしはネドベドで泣きました。しかし試合の細かな点は、観察達者の各位 にお任せするんです。会場の、ゴール裏からVIP席に至るまで「今からご馳走が出る」といってフォークとナイフを握りしめている試合前の雰囲気、沸き返る鍋のような得点場面 のどよめき、そして虚脱と興奮がいっしょくたになった試合後の空気、そういうものも感じましてなんか生きてて良かったなと、思う次第なのです。

夜中に歯が抜けた。

例の歯が落ちたんです。永久歯が抜けるときも乳歯が抜けるときと似た感覚がしました。いまいましい。自らが死にかけの動物のような気がして、敗北感にまみれて丸くなり、眠ったのであります。外では雨が上がって腐った植物の匂いがする。少しずつ自らであったものを失っていく。出てきたものは去っていく。ところで今日は本当に、金曜日なのかな。あとで歯医者に行ってきます。

2003年5月8日(木)

いわゆる白装束集団、NHKでいうところの「白い衣服の団体」は各県の入り口などで周到に追い返されています。SARS対策もこれくらい頑張っていただければ。良くも悪しくも目立つ要素が強ければ、薄い中身も3倍増し。三浦和義・元ロス疑惑も800いくらの本を万引きしてトップニュースなわけですよ。むしろこういうのがニビルの接近なんじゃないか。誰でも自分にしか見えない死兆星が360年ぶり大接近の日がやってくる。かもしれない。

「黒い噂」「黒い団体」もしくはプロ野球・プロゴルファーにとってのブービートラップ「黒い交際」。白い噂は寂しい。自作自演の響きがある。白い団体、白い交際が暗いイメージで語られるのは聞いたことございませんでした。

ディスカバリーチャンネルの特集で「日本のミイラ」として即身仏が紹介されたんです。現在まさに木食行に入っている若い僧侶も出てきました。ナレーションに曰わく「現在の日本の法律では、即身仏になることは禁止されている」。そんな法律あったのかと瞠目したのでしたが、つまりは自殺幇助になる可能性があるということらしく。

2003年5月6日(火)

本日いわゆるOFF。何の気無しに始めたパズルゲームが延々6時間に及び、無事クリヤーっていうか、何事かと。自らを叱責。わたくしは要領はbadですが、根気がいいんです(ある種の自画自賛)。要領よくしているときには1ミリの根気もございませんが。要領のよろしくなさと根気は渾然一体というワンセットであります。それというのも要領のよろしくない人は必然として根気を生み出すのであり根気の良さゆえに要領は改善しないのです。

早朝には蹴球の中継試合を見ながら「髪型は 息子ベッカム 父ジダン」というサラリーマン川柳を思い出すのでありました。早朝ということはとっくに7日なんじゃないのか、左様ですが、寝るまでは1日の範疇ということでお許しねがいたく。

2003年5月5日(月)

グォールデンウイークということだったのですが、かつわたくしには何も関係ない話だったのですが、あわただしくあります。まとまった休みの前後は鞭の数も倍増しで、かつ休みそのものの中には牙の鋭い者が潜み「大人の義務」的なマントラと共に激しく噛むのであります。これもまた奴隷システムの一つに過ぎないのでせうか。遊びに連れ立つなり渋滞に巻き込まれるなり、のんべんだらりを許さない。全力でちゃきちゃきしながら連休も、いつもの昼飯のように、慌てて咀嚼嚥下され消化される。

日本国の民はよくよくアンヘタミン指向なのです。思考かもしれない。嗜好か。文章も剣の舞みたいなものが多いような気がいたします。とてもおもしろいけれど舌鋒が鋭すぎる。鋭く、速く、冷たい。走っている。ペエソスはない。わたくしはペエソスのある物事が好きです。ところで外国の人たちにはなぜアンヘタミンが受けないのだろうと思うことがあります。とつ国ではのむと寝ないで仕事したりマメに掃除したりしてしまうものを素敵だと思わない。のか。

2003年5月1日(木)の2

給食センターの職員みたいなスタイルの人々が鏡のような反射板を持って大暴れ、白塗りのブルで特攻というアバンギャルドであります。スカラー波って何だ。なぜ人は電波や電磁波が時として必要以上に気になるのか。気の合う仲間同士で謀略団体に付け狙われたり電磁波に襲われたり病身の教祖を抱えて放浪するという、テーブルトークを越えたRPGこそ、カルトであります。

作家のブライアン・ラシュコフ氏によればマックユーザーは自分たちを迫害されている少数派とみているが、これはカルトであることの明白な特徴だ。(wired news,2002/12)

確かに我々マックユーザーも帝国主義による圧殺策動に常に晒されており、不正アクセス、スパムメール、改ざんなどの攻撃を受けるに止まらず、一歩外に出れば衛星に補足され、一挙手一投足までもがウィンドウズOSで稼働する巨大なデータバンクに上書きされていく。今や同志たちの殆どが眠っている間にインプラントされたナノチップによって、心身共に字義通 りハッキングされてしまった。木の葉のひらめき、日光の揺れ、そんなものの中に電荷と磁気で書かれた命令が送り込まれてくる。シー、マエストロ。スペイン語版ドラキュラでいえばそうなる。ベラ・ルゴシは出ていない。このような帝国主義者の脅迫から革命偉業を護るためにはやはり核武装しかない。MacOSXではF-16やペエトリオットミサイルと戦えないのだ。先手必勝、核ミサイル開発しかない。我々の光明星大元帥であられる偉大な領導者ジョブス将軍様はこのように仰られる。

カルトは大変なんです。

コロンビアに積み込まれていた実験用の線虫が、回収された容器の中で生きていたそうです。そのニュースを見て少し涙が出ました。

2003年5月1日(木)

落ち着きがないということは恐ろしいことなんです。全ての、思い出すだに厭世観が強まる数多の失敗の原因こそ落ち着きのなさに由来します。要領が悪いということも恐ろしいんです。落ち着きがなく、そして要領が悪い。この組み合わせは天ぷらとスイカとか、そんなものの比ではなく生きる上での食べ合わせが決定的に悪い、そういうことなんです。あらゆるディメンションの段差が襲いかかってくるのです。二度手間、三度手間。そう、サイトの意味不明な改造をしたら思い当たりました、それは、それはわたくしなのです。

...

2003年4月28日(月)

病気が出ました。落ち着かない病が。ぁぁフレームにしようかな、そして情報内容を「日誌」とか「漫画」という字の代わりに全部画像記号で表現するんだ。わかりにくいよそんなのは。だいたい漢字なんてそれ自体画像記号みたいなもんだし、内容まで通 じるんだから絵のアイコンにする意味ないじゃん。ええ。そも、半端な内容がごたごたあるからいけないんだよ。ホウムページは実用情報か研ぎ澄まされた個人の妄想で満ちているべきなんだ。…そんな簡単に割り切れるものでないんだ。妄想なら一杯なんだけど。

2003年4月26日(土)

つまり週刊ブンチュンはモンドマガジンなんだ、見出し見たら。ワイドショウもモンドショウ。ワイドショウや週刊誌やスポウツ新聞、こういうものを恒常的に見てますと尊敬されることがありません。しかし。モンドでバッドテエストなものに興味があるんだ、とか言ってご覧なさいよ。急に芸術家肌な、それで居て反社会的なあだっぽさが出てくるでしょう。てなことはございませんで。

モンドなる用語もまるで耳にしなくなったのは、単にわたくしめがそれの聴こえない桟敷にいるからかもしれません。モンドとは映画のMONDO CANEからきているのですかね。字義的には犬の世界という意味であると、うろ覚えであります。犬というのは酷いとか、不味いちゅうような形容らしいのです。このMONDO CANEこそが邦題で言う「世界残酷物語」であります。主題曲の「モア」をネット上で見つけました。それを聴いているとテレビニュースでソユーズが飛んでいくのです。コロンビアの崩壊映像も流れました。なんたることかと。

こんなきれいな曲にもこの先永久に「世界残酷物語」の名称が付いてまわると考えるだに切なくあります。その半減期はウランよりはるかに長いのです。一方で「世界残酷物語」ゆえの特殊なアビリティを持った曲でもあり、フセイン像倒壊、1ヶ月ぶりの動く金正日、神田うの破局、あらゆるモンドな出来事の脳内BGMとしてその昇華の作用は絶大と申せましょう。

世界残酷物語 モアのファイルがあります。リアルプレーヤーです。

2003年4月24日(木)

■女はそれを我慢できない!愛人対談山崎拓「変態告発」山田かな子vs宇野宗佑「三本指」中西ミツ子
■高官が私に告白した 北朝鮮で女をおねだりした「拉致議連」代議士
■ワイド特集 未解決事件の女たち
■戦慄スクープ!「タマちゃんのことを想う会」の正体はカルト宗教団体!山梨山中の「サティアン」に池を掘り、「救出」したタマちゃんをそこに…

週刊誌の見出しを見るにつけわたくし共の生きている世界はこんなにも地獄絵図かと覚醒するやうな思いです。サティアンといへば麻原彰晃こと松本ちづおで、求刑の日だったのですがこういう記事がありまして、

 
威嚇か、かみつくそぶり 松本被告、口ねじ曲げる
「超能力に関心がある若年層をだまし…」約300ページに及ぶ論告を検察官が読み始めると、固く目を閉じて腕を前に組んでいた松本被告は突然、猫が威嚇するときのように、大きく口を開き、となりに座る拘置所職員の肩口にかみつこうとするそぶりを何度か繰り返した。
だが、その後は退屈そうにあくびをしたり鼻をこすったりするだけの普段の姿に。

「だが、その後は退屈そうにあくびをしたり鼻をこすったりするだけの普段の姿に。」

 
「サリンをぶちまくしかない」「ポアするんだよ」

「ポアするんだよ」
「ポアするんだよ」
「ポアするんだよ」

…表現しようもないいやな気分に。

2003年4月23日(水)

本来的には日誌でありますが本日は 
1)出勤の際、駅に着くとちょうど電車が出ていくところが見えて、自分に対して怒り狂った 
2)帰宅の際、駅に着くとちょうど電車が出ていくところが見えて、自分に対して怒り狂った
3)職場でヨコバイを見た  
の他にはさしたる出来事がなかったのでした、電車の着く時刻について体感程度のあいまいな認識しかないしかもそれさえすぐ忘れる。さういう自分の愚かしさが時として耐え難い、時間通 りに行動できない人はいらない仔なんだよ!!みたような強迫観念がしみ通ってくることもある、一分一秒はまさしく血よりも濃く比重が大きいのでありますが、割には毎日駅に着くと電車が出ていく、つまり繰り返しているのでありまして、どういうこっちゃ。ええ。ということなのでございます。

2003年4月22日(火)

有線テレビで見ているCNNも同時通訳が午前1:00までになりました。その前は24時間通 弁がついたのでしてあれは一体どういう重労働だったのかと。謎のベルトコンベヤーにより外国語が日本語に変わって出てくる頭脳は霊媒よりいっそう緊密な情報の移し替えをしているという点で人間工場なわけであります、彼らは。同時通 訳とは特殊能力者であります。この一ヶ月家になんか帰ってないと思います。生理食塩水を打たれ、通 電されて、わたくし共の見えないところで情報とかいう猛烈なエナジーの経絡にエンベッドされていたん  だ。んなわけない、いやんなわけある。

ないない。

2003年4月21日(月)

ゆうべの話

友だちと寿司店に行きまして、といってもかなり敷居の低い店なのですが。なのに、スーパーマーケットの折り詰めにも入っているようなネタばかり頼んだ自分を、反省。体内魚だらけとなったので、河岸を変えて茶など喫するのであります。友らは酒をたしなまないのでわたくしも今回は飲みません。体質的に飲めない人というのは代わりに何かが脳内に出ていると思う。常に奇怪な感じで冴えている。

友らは揃ってええでーSLに加入したところで、OSもXになったのでした。Xにアイチューンやらいう装置があり、それは例えば音楽CDをかけてやるとサイケデリックな文様を発生させるといいます。どういうことだろう?そこで「世界残酷物語」のサントラを再生すると、ビキニ核実験の影響で方向感覚を失ったウミガメの仔らが、海に向かえずてんでばらばらになっていく場面 の哀しくも美しい音楽が一層冴えるのだという。それは佳い。わたくしとしてコンピュータにはそういうことをして欲しいんです。Xは佳いものかもしれません。

モーニング娘についてはオカルト読み神代文字解釈せずにどうするんだと思うのですが、何だか最近は場末感があるらしくて、不遇になっていく娘らを見ろということらしい。ただ、敗者復活のふじもとみきだけが一当百(イルタンベク)精神で目つきが鋭くなっているといいます。モア。ウミガメの仔ら。友らの周辺にはくぼづかようすけで人生が変わった人もいるのでした。くぼづか原理主義でウンマのかしらを高く掲げよ。生きていると突如意外な現象に襲われることがあるのですか。

店を出ると朝の4:00で、明るくもなっていず丁度薄明の、酔っぱらいも茫漠と歩き回っている潰れ際の奇怪な時間帯なのでした。心身共にアンバランスで本来なら眠ってやり過ごすべき領域です。そこに大きな神社だか寺だかがある、入ってみたくもあります。何かがいるような気もするけど入ったところで期待のものは見つからないだろうし。御神体になっている人たちの記念の建物なのです。レコードの溝なのです。それを再生しようと人が集ってくる。サイケデリックだ。そしてモア。

2003年4月19日(土)

本日送られてきた滓メールは、週末でだいぶ少ない23件でございます。

各種エロス 3
体重を減らそう 2
ビデオチャット 2
各種お金儲け 6
メーリングサービス 1
ヘロモン香水 1
へのこ増大法 3
若返り法 1
その他の物売り 3
フランス語で読めません 1 

平日はエロメールが更に10件程度、プラス「安いバイアグラ」が5件ぐらい付いて、しかもご丁寧に「スパムでお困りですか?」などというメールまで3件ぐらい来て、総数40件ぐらいになるんです。で、二度とメールして欲しくない方はここをクリック。というところを押すと「そんなサイトはありません」「サービス停止中です」とかいうのが出てくるんです畜生。

2003年4月18日(金)

昨日の話

大変いい陽気で、しかし午後のかなり深い時間に起きました。休みだったんです。本日こそは弛緩すべしとMacも立ち上げずテレビもつけずで、先づ日のあるうちに歩きたいと外出したのでありました。新宿に行って本を買いたかった。書店の「新刊・話題の本」コーナーには埴谷雄高の「死霊」が文庫でガーンと並んでいたのであります。書架が死霊で一杯、どういうことかと。読みたかった本のほうは在庫がないどころか、店員にたづねると出版元にもないとのことで、酷くガッカリでした。

別の小説を求めて帰りました。現代シリアの作家、アマール・アブダルハミードの「月」。評判を聞いて興味を持っていた本であります。「月」とは佳く訳したものだという評を見ましたが、原題は「menstruation(=月経)」。序でに百貨店の地下でクスクスを一箱求め、ねぐらに帰ると早速これを調理しまして茄子とたまねぎ、挽き肉を炒めてトマトで煮たものをこしらえて添え、それからモロッコ産の赤葡萄酒を酌んで食べたり飲んだりしながら本を読みましたのです。

5時間して読了。わたくしはアラビヤ人を見てかれらの生活に勝手な思いをいたすことがあります。篤い信仰と伝統、わたくしにない敬虔さや素朴さ密な人間関係。そうした理想型を乗っけてみたりもするのです。けれど普遍の元にあっても揺らぎが襲うのであり、伝統の支配に心安らがざる時、何か別 のものへと変化せざるをえない人もいるのです。ダマスカスの微妙な不可視の揺れが、また違う形で自らにも伝染してくるような。そんな内容でした。おもしろかったです。

2003年4月15日(火)

バビロニア第三王朝の崩壊なのでありますね。そしてバグダッドの国立博物館からメソポタミヤのお宝が全部盗られた。17万点、17万点盗られたんですよ。「どうしてくれるんだい」とヒゲの学芸員が泣いていたけど、まったくでありますよ。このおっさんだって難しい当局と戦時情勢にはさまれながらコツコツ研究していたに違いない、どうしてくれるんだい。ハンムラビ法典もわたくしが展覧会で見たルーブル所蔵の物とは別 に、粘土板に書き写した物がいろいろあったのだそうですが盗られた。

泥棒の枕元に今夜ハンムラビが屹立する。ネブカドネザルもだ。アッシュールバニパルも立つ。ジッグラトも落ちてくる。円筒印章転がしたろか。

ラムズヘルドは記者会見にてイラクの騒乱状態を指し「自由とはかように雑然としたものでして、自由になった者が自由に悪行を働くこともまたあるのです」ようなこと言っておりました。そして、決して皆が一つにならない民主主義の世界が到来するのですね。この、要人コメントの訳し具合はキモであります。ニウスステーションでガーナー元将軍(イラク新政権の長になるのではないかと噂の米国人)発言常にひどいですよ。「日本政府とは話をしてあるぜ?」「早く来るように日本人に伝えろ」ですよ。ホントかよと。英語にはデスマス的堅くなりすぎない丁寧表現がないとは申せ物は言いようでありますことよ、全くの話。

2003年4月12日(土)

日々どっさりの前線報道について、従軍記者のリポートと軍の実際の行動が全然違うし貴様ら憶測のために従軍しているのか、というお叱りの話もあるようでして、まあ軍はいろんなことが秘密なんでせうよ。NHケーで流した米国ABC放送(デーブスペクターの故郷)制であるところの番組は興味深く、いわくテレビではフレームが世界である。倒されたサッダーム像に乗って騒ぐ人々がフレーム一杯なら、大群衆に見える。でも引いてみたらどうでしょう?とズームアウト。大きな広場にちょぼっとしかいない。全然大群衆じゃないんです。

こういう話もありました。なに国人か忘れましたが、ある人のところに写真を添付のメールが送られてきた。写 真では3人のイラク兵が仰向けに倒れ、英国兵がその身体を探っている。イラク人の手には白旗、投降しようとした兵士を殺したのでしょうか。戦争犯罪か!しかしよく見るほどに、イラク兵は3人が3人とも同じ姿勢だし白旗の柄はシッカリ握られている。死んでいるなら握った手も弛緩するはずと、この人は疑問に思うのでした。

写真の出所は英国の大衆紙で、同じ特派員が撮った似たような場面ではやはりイラク兵が仰向けになって身体検査されており、彼らは死んでいません。まだ前線にいる特派員はABCの取材に「写 真の3人は勿論生きている」と答えたそうであります。つまり何だ。「メディアのニュースは皆疑って見るけど知り合いからこんな写 真が送られてきたらどうです。キャプションもないような写真が沢山出まわってるわけですよ。そんなものを一瞥しただけで物事をわかった気にならないよう私も気を付けまっす」とくだんの人は言うのでしたよ。写 真や映像があるから真実味が増したかと思えば実はニセ味だったりする、むずかしい。

2003年4月10日(木)

サッダームの像が倒れるところを見てレーニン像を思い出します。レーニンも金日成もサッダームも、なぜか片手をあげている。支配者の姿勢、片手あげ。いや、ボーイズ・ビー・アンビシャスのクラーク博士もか。倒れかけのサッダームが地面 に向けて手をさしのべているところがとてもシュールだったのでして、そのあと首までもげて、縄を掛けられている図を見ると顔がすっかりしょげているのですよ。

2003年4月9日(水)

それほど大したことをしているわけでなく、それにしてもデスクのMacでチマチマと作業していて、電話が鳴ればもれなく取りそれとお客の応対、ロビーでは延々MTVがついているしで脳内が不定形の小宇宙に成り下がるのであります。暗い水のおもてを神の霊だけが覆っている原初の混沌。指揮命令系統に問題です。もうバラッバラ。とてもランダムなタイミングで容赦なく侵入してくる電話が一番堪える。「確認すもますので少々おもち下すィ」とか言っちゃってることはわかってます、次の瞬間社員の内線番号も誰からの電話だったかも忘れて突如サマディの境地に達してしまいます。頭の上を小さな天人がぐるぐる回る。

2003年4月7日(月)

こんな世の中にあって昨日お花見に行って参りました。公園じゅう桜が満開、白とも桃色とも言えないみやびな花の色。これは結構。が、人間の頭部とはしょっちゅう上の方を見上げるようには出来ていない、だから桜の下に座っても結局手元なんかを見ていたりするんです。何だ酒の顔見に来たみたいだな。そして飲み過ぎました。飲み過ぎました。飲み過ぎましたのです。

砂色の大統領宮殿に戦車が横付け。アラビヤらしい建物の意匠に、この濁音で出来たバグダッドという街の名がかつて持っていた風味の残り香を嗅ぐ思いであります。住んでいたのはアイツだけどな。郵便箱(電子の)にはハードコアエロスに混じり預言電波の宣伝メールが入っていて、旧約聖書から引用しつつ中東未来図を断じているのでした。わああ。

女神転生に関し「便利な悪魔より思い入れのある悪魔だろ、このゲームは」という書き込みを見て深く首肯。CNNの合間に一所懸命悪魔を育てているこの生活は病んでいるに違いない。お酒を飲み過ぎたのもそうですが、わたくしのバランス感覚には欠陥があるんでないかと感ずるのでありました。

2003年4月5日(土)

崩壊した大統領宮殿のバルコニーに立ち、「俺を倒しても第二第三の俺が生まれてくるのだ!!」と取り囲む米戦車に捨てゼリフのサッダームを妄想。「ハンムラビ師団」「ネブカドネザル師団」などいちいち凄い名前の機甲軍団も殆ど崩壊してしまったらしいのです。

朝鮮中央放送の話題が消え、イラク国営テレビの画面が出てきたり。「サダムは今日も元気だぞ」という歌で放送が始まるんです。朝鮮ではよく軍歌を流している、イラクにも勇まし系の楽曲があるようで、しかしそれは優美なアラビヤン、西アジアの甘いコブシで歌われているのです。アルカイダのビデオにかかる曲もそうだった。軍歌も含めたアラブ世界の大衆歌謡に興味が津々であります。

独裁者はでかい像を建てる、白馬に乗っているところを撮らせる、自分がテーマの歌を唄わせる。宮殿に住む、後宮をいっぱいにする、粛清をする、街中に肖像画を置く、踊る、腹が出る、そして消されたりするわけでして、金正日とサッダームの違いは息子であります。後者の息子は不法入国で遊園地に来たりしない。その分より実務的におそろしい人たちかも知れません。

2003年4月4日(金)

立ち消えにならなかった我が勤務先のホームページ案がゾンビのように甦り、テスト版をアップして一と月あまり、当初の公開予定日になってから、ボスより大量 のデータとダメ出しがやってまいりましたちくしょう。外部に発注いたしません。阿呆社員(わたくし)が作ってます。確かにダメっぽい。

ダメ出し、いちいちごもっともの御意見でわずかに2つか3つが無理難題です。ボスは「リンク画像にポインタを乗せるとフキダシが出る」ていうギミックにこだわりがある。そのフキダシに入れよという説明文が異様に長い。異様に長い説明文がポップアップするっていうのは、狂気が感じられていいかもしれない。やってみたいです。

郵便箱(オフラインの)に「イラク」という字が見えて取り出してみると、日本共産党でございます。都知事選は我が候補に入れてねというフライヤーであります。反戦に実績ありと訴求している訳なのです。行間の広い大きめ文字、平仮名の積極採用、インパクトを残しながらも彩 度を押さえた暗めの赤がポイントカラー。狂気に欠ける。むろん、あればいいってもんではない。

2003年4月3日(木)

初めて見るイラクの景色、をテレビで拝見する機会が増えております。砂嵐もその一つで、鮮やかなオレンジ色に濁った空気や煙のように現れる椰子の並木など、まるでトワイライトゾーンでありました。兵器や兵士の詳細もいちいちのインパクトを持って目に入ってきます。らくだのように沢山の袋を結わえつけた戦車があり、大砲の脇で手ずから弾を運ぶ兵士が居る、それはもうアナログでローテックな光景の連続なのであります。

重装備で砂だらけで重労働。あらゆる福祉と人権を超越した職場、戦場であります。兵士たちは訓練されたプロヘッソナルとは申しますが、白兵戦に慌てて我を失う若きプライベート各位 の様子を見ておりますと、ぐっと無惨な気分になるのでしたよ。

人は死ぬとゴミになると何方か書かれましたので、その字ヅラあんまりですけど、活動のない有機物になるというのは理解可能です。そして名前、記録、数字といったデータに還っていくのかも知れんですね。英雄という概念は生きている人々には慰みです。生きている人間には感情があり、個々人の都合に合わせて思いをいたすのもこれ自然というものでせう。

報道されたイラクの民間人死者を数えるカウンタは驚くほど数字が増えました。たとえば、東京にテッポドンなんかが落ちたとして、誰かが我々を数えるのでせうか。死ぬ のはいつも他人とも何方か書かれました。まったくで、死ぬちゅうことは客観的にしかわからんように思えます。そして自分が死ぬ 折り、その死は他者のものなのです。んなことを考えました。

2003年4月2日(水)

[ネタばれはありませんにつき]

不摂生がたたり、日々の眠りが浅くなってまいりました。浅い墓のような眠りの中にては夢に何度も掘り起こされ、起きていると寝ているの中間あたりを、短い覚醒を何度も含めながら微妙に浮き沈みしているうちに、とうとうすっかり目が覚めてしまってテレビを付ければラムズヘルドが写 っているしで、気詰まりなのでチマチマとゲーム機で遊んだりするんであります。

発売されると買いたくなるゲームのタイトル「女神転生」。メガテンと略されております。初めてこのシリーズを遊んだときは感銘を受けました。悪魔が出てくるような幻想的なゲーム世界ながら、古典的な「善と悪の戦い」という解釈でなく、要は複数のイデオロギーの対立なんだと描いているのであります。自分でいいと思う道に往けばいいヨというのがおもしろかったんです。

その代わり、ついてまわるのは出会いと達成ならぬ選択と別離の痛みなのです。何かを選べば誰かと対立するわけですね。ていう理屈はともかく当該ゲームの魅力としては、システムの面 白さと迷路を解く楽しさ、そして目覚めの間際のような、居心地の悪い、痺れるような半覚醒感に包まれたその特有のムードであったのですけれども。

このシリーズの最新作が発売されましたので、先月来ぼちぼち遊んでいたのでありました。で今朝の5:00前、クリヤしちゃったんですよ。話が一通 り終わったんです。ゲーム全体の印象としてはほんとに画像が美しくて、立体描画を存分に生かした表現が素晴らしかったです。ただ、わたくしの辿り着いたエンディングがですね。日頃あいまいな性格がストレートに出たというか、そもそも物語のコンセプトを忘れてたよというかですね。

もう一回やっていい?

2003年4月1日(火)

今年はないかもしれないと覚悟した4月1日がやってまいりました。エイプリル・フール、バカの祝日です。日頃うとまれるバカをこの日ばかりは讃え、優しくしてください。お願いか。しかも何かが違う。

昨日おととい辺り、更新作業で書きませなんだので古い話ながら、ボブ・サップさんがクロアチアのオマワリになぐられて負けたんですよ。86秒で。各スポウツ紙が「サップ悶絶!」「血の涙!!」と書いている中、毎日新聞だけが「ボブ・サップさん けが」。ジャンル「社会」だよ。けが、じゃないだろと感じはいたしますが、スポウツ報道を越えた有名人であるわけです。むしろCM出過ぎです。こんなに沢山いっぺんに出たらいかん。

ボブさんは悪魔のようなガタイを持ちながら的確なところに攻撃が入ると突如愛らしい弱々しさを湛えて倒れてしまいます。そういう妙がある。それ故か勝ったのはクロコップ(クロアチアのオマワリの意)なのに、スポウツ新聞一面 、こーんな見開きでボブさんの負け姿なんです。でCM出過ぎと書かれてる。それは批判されてんだよ。

格闘技に関しましては門外の輩でありますから、何くれとガタガタいうつもりも技量 もございません。観れば楽しいというわけであります。負けた方はグダグダ言わないし、大口叩いても強ければ認められる。鍛えたれんじゅうがルールに則って試合をする。かう言う闘いは大いにけっこうなのであります。


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